開業まで4日、着々と進む準備の舞台裏

開業まで4日、着々と進む準備の舞台裏

建設工事の覆いも外れ、河原町通に外観を現したGOOD NATURE STATION。新しい施設の登場を、立ち止まってご覧になっている方の様子もよく見かけます。開業までいよいよあと4日。各フロアでは、今まさに皆様をお迎えする準備の真っ最中。その舞台裏の様子をご覧いただきます。

 

 

河原町通に面した入口を入ってすぐの場所には、有機野菜や果物、お米などが並びます。什器の搬入もようやく終わり、ディスプレイの方法を思案中。外からもよく見える場所だけに、気合が入ります。

 

1F|GOOD NATURE MARKET

 

 

こちらは滋賀県近江八幡市で循環型の農業を営む「近江園田ふぁーむ」から届いたお米。農家の方々の丁寧な仕事ぶりを感じてもらうため、実の付いた稲穂を一緒に飾ろうという考え。どんな売場ができあがるのか楽しみです。

 

1階のGOOD NATURE MARKETには、有機野菜を使ったオリジナルのフードブランド「SIZEN TO OZEN」の商品も勢揃い。その陳列作業も進んでいます。

 

 

 

販売担当のスタッフたちが口を揃えるのは、「それぞれの商品の背景にあるストーリーをお客さまにきちんと伝えたい」ということ。そのために、自ら生産者の元を訪ね、無農薬栽培が実際にどのように行われているのか見学するなど、マーケットに並ぶものに対する理解を深めてきました。単にものを売るだけではなく、それがどうやって作られ、どんなところが“GOOD NATURE”なのか、それも含めてお客さまに伝えたいと考えています。

 

 

そのための工夫の一例が、こちらのダンボール箱の中。これらは食品廃棄物をリサイクルして作られた有機堆肥です。GOOD NATURE STATIONでは、施設から出る食品廃棄物を堆肥化し、それを使って作物を育てるという循環型農業に取り組もうとしています。1階の売場では、そうした実例もご紹介していきます。

 

 

このほか、1階ではワインのテイスティングマシーンのテストも。1階のワインコーナーに並ぶのは、世界的なソムリエ/インポーターである長谷川憲輔さんがセレクトした世界中の自然派ワイン。それらの中からお客さまが気になったものを自由に試飲できる(有料)という日本ではまだ珍しい機械です。

 

開業に向けたシミュレーション

 

1階の奥にあるオリジナルのスイーツブランド「RAU」のパティスリーでは、オープンに向けた接客対応のレクチャーが行われています。お客さま役とスタッフ役に分かれ、実際の売場に立ってマニュアルを確認しながら、より良い接客のために改善点はないかを確認し合います。

 

 

カジュアルダイニング「ERUTAN」でも、お客さまの来店からお席への誘導、オーダーを受けて実際に料理を運ぶなど、オペレーションの確認作業が行われていました。12月9日のオープン初日から、お客さまに気持ちよくお買い物やお食事をしていただくため、準備を積み重ねています。

 

3F|NEMOHAMO

 

3階のオリジナルコスメブランド「NEMOHAMO」の売場では、什器などの造作もほぼ終わり、ディスプレイの最終調整に入っています。

 

 

「今まで『これでいいかな』と思っていた方に、さまざまな商品があることを知ってほしい。そして、それを使って意識が変わり、さらにより良いものを生活に取り入れたいと思うようになる。そんなきっかけをご提供できる場所にしたい」と、スタッフは意気込んでいます。

 

そのために、当初の設計段階ではなかったシンクをスタッフの提案で導入。石鹸の洗い心地など、実際の使用感をお伝えするための工夫の一つです。また、ディフューザーによってアロマの香りが売場全体に広がっています。見て、触って、香りを味わって、五感でNEMOHAMOの世界を体感することができます。

 

 

コスメのほか、和精油(わせいゆ)の品揃えは国内でも最多級のラインアップを誇ります。小さな引き出しを開けると、さまざまな香りの精油が入っています。お気に入りの香りとの出会いを楽しく体験していただくための仕掛けです。

 

3F|KA SO KE KI

3階にはギフトやクラフトを扱うショップ「KA SO KE KI」もオープンします。

 

 

こちらにはホリスティックビューティーをテーマにした女性のためのアイテムやギフトが並びます。奥がクローゼットになっているように、イメージは自分の部屋。リラックスできる雰囲気の中に素敵なものがたくさん並んでいるという疑似体験を通して、上質なアイテムに囲まれた生活を想像していただけるような空間設定になっています。

 

 

「KA SO KE KI」には、京都を中心とした伝統工芸をモダンにアレンジしたプロダクトも並びます。京都に伝統産業が根づいているのは、その技術を現代に伝えていく努力を続けている作り手がたくさんいらっしゃるからこそ。器、組紐、アクセサリーなど、職人たちの新しい発見のエッセンスが詰まったプロダクトが集められています。

 

3F|RAU

 

 

また、3階にはオリジナルスイーツブランド「RAU」の工房とカフェがあります。工房では今まさにオープンに向けた仕込みや試作の真っ最中。パティシエパティシエール、スタッフたちが忙しく働いていました。

 

4F|GOOD NATURE HOTEL KYOTO

4階のGOOD NATURE HOTEL KYOTOのカウンターでは、ホテルの基幹システムのセッティングが行われていました。

 

 

 

同時に、すでに始まっているホテルの予約受付の確認やリスト化の作業に加えて、チェックインからのオペレーションの確認も進めています。

 

お買い物やお食事だけではなく、宿泊を通して“GOOD NATURE”というコンセプトを体感できる滞在型施設であることもGOOD NATURE STATIONの大きな特徴。「お客さまと接する時間が長い分、お客さまのことを多角的に見る必要があり、よりホスピタリティが求められると感じています。客室も特徴的なので、施設全体で楽しんでいただけたら」とフロントスタッフは話します。

 

4F|Hyssop

植物の持つ癒しの力をテーマにしたカフェ・レストラン&バー「Hyssop」の厨房では、レシピのテストや仕込みに余念がありません。

 

 

 

一方、厨房の外ではカトラリーやグラスのチェック。さらに、スタッフ同士の意見交換を通して接客やオペレーションに関するブラッシュアップも行われています。

 

 

 

 

 

バックヤードの奮闘

販売やサービスに従事するスタッフが、お客さまと接するGOOD NATURE STATIONの表の顔だとすれば、それを支える縁の下の力持ちが購買部です。購買部の仕事は、施設の従業員の希望に合わせて、より良いものを、適正な価格とベストなタイミングで発注し、納品までの管理を行うというもの。GOOD NATURE STATIONの購買を担当するのは、これまで京阪グループ内のさまざまな施設を渡り歩いてきたベテランです。

 

 

 

この日も、食品や容器、資材などありとあらゆるものが運び込まれてきました。開業が迫り、バックヤードで働くスタッフもフル回転です。

 

すべてのスタッフが、それぞれの想いを胸に抱きながら、間近に迫った開業への準備に取り組んでいます。みなさまとお会いできる日を心待ちにしています。

 

GOOD NATURE JOURNAL編集部
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