【GALLERY】<KG+2025>尾山 直子『耳をすます』

2025.02.18

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【GALLERY】<KG+2025>尾山 直子『耳をすます』

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🖌 尾山 直子  写真展『耳をすます』
期間:2025年4月12日(土) ~ 5月11日(日) 10:00~20:00 ※最終日は18:00まで
場所:GOOD NATURE STATION 4F GALLERY

*尾山 直子より本展覧会に寄せて

「最期に聞きたい音は何か」。

20~100代の60名の人々にそう問いかけながら、耳の写真を撮影しました。

この問いかけからうまれる語りには、多様で豊かな死生観がにじみます。そして、〈同じかたちは存在しない〉耳の写真とならぶことで、その語りは確かな輪郭を持ってこの世界にとどまるのです。

数十年前までは、「老いや死」は暮らしのなかに存在していました。ほとんどの人は自宅でいのちを閉じておりそれは営みのひとつでしたが、現代ではいのちを閉じる場は病院や施設に移り、結果として暮らしのなかで「老いや死」を体感したり、思考を深める機会が少なくなっているという現状があります。

市井の人々の「生と死の物語」が社会にひらかれ、暮らしのなかで多様な死生観に出逢うこと。それは、だれしもにいつか訪れる「そのとき」に思いを馳せる機会となり、残されている時間を豊かに創造していくための土壌になっていくのではないか。写真展「耳をすます」の開催が、そういった機会/場となることを願っています。

本展では、写真文集もご購入いただけます。60名の耳の写真とともに、音にまつわる語りが、死生観をまといながら綴られています。(200冊限定販売)

*作家経歴
尾山 直子

訪問看護師/写真家
高校で農業を学んだのち看護師の道に進み、複数の病院勤務を経て2012年より桜新町アーバンクリニック在宅医療部に勤務。訪問看護師の勤務の傍ら、2020年京都造形芸術大学美術科写真コースを卒業し、現在同大学大学院に在籍。かつて暮らしのなかにあった看取りの文化を現代に再構築するための取り組みや、老いた人との対話や死生観・看取りの意味を模索し、写真を通じた作品制作を行っている。
WEB https://oyamanaoko.studio.site/
Instagram https://www.instagram.com/n.oyam/

*本展示は2025 KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 サテライトイベント KG+の公式プログラムです。

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