ソプラノ歌手・田中彩子さん、GOOD NATURE STATIONのアンバサダーに就任。音楽で未来を変える―。世界初演モノオペラ「ガラシャ」はその第一歩に。

ソプラノ歌手・田中彩子さん、GOOD NATURE STATIONのアンバサダーに就任。音楽で未来を変える―。世界初演モノオペラ「ガラシャ」はその第一歩に。

この度、GOOD NATURE STATIONアンバサダーに就任したソプラノ歌手・田中彩子さん。京都府出身の田中さんは、18歳でウィーンに留学。4年後にスイスの歌劇場でソリストデビューを果たして以来、世界中の人々を魅了してきました。そして昨年、芸術を通したSDGs活動をと、一般社団法人Japan Association for Music Education Program (以下、Japan Association for Music Education Program)を設立。今年秋に上賀茂神社で上演が予定されている世界初演モノオペラ「ガラシャ」など、新たな事業にもチャレンジしています。活動の幅をますます広げている田中さんに GOOD NATURE STATIONのコスメ部門担当の吉田がお話をうかがいました。

 

緑の豊富さと徹底したこだわりを実感

吉田:田中さんは、世界各地のホテルを訪れた経験をお持ちだと思いますが、GOOD NATURE STATIONの印象はいかがでしたか?

 

田中:GOOD NATURE STATIONは四条河原町という繁華街の真ん中に緑豊かな空間をつくられたということが、まず素晴らしいなと思いました。そして、ホテルで使うものやショップで販売しているもの、隅々までとてもこだわりを感じます。私は、オーガニック系のものが大好きで、普段から愛用していますが、コスメブランドNEMOHAMOなどは、自社で開発して製造したものと聞いて驚きました。ホテルの部屋にあるアメニティもNEMOHAMO。私はどんなホテルに泊まるときも自分でシャンプーなどを持って行くのですが、ここならその必要がありません。オーガニックマニアとしてはうれしいです。

 

諦めも我慢もいらない、オーガニック

 

吉田:田中さんにはGOOD NATURE STATIONのアンバサダーに就任いただきましたが、NEMOHAMOのアイテムをお使いいただいた感想は?

 

田中:これまで使ってきたオーガニック製品には「オーガニックだから仕方ない」と諦めないといけない部分がありました。例えば、オーガニック石鹸で顔を洗ったあと、ちょっと突っ張った感じがするとか。でもNEMOHAMOはそんなこと、我慢しなくていい。石鹸は泡立ちがよく、しっかり洗えて、それでいて肌はしっとり。もちろん香りも気に入っています。それと、私はヨーロッパに行ってからずっと、ノンシリコンのシャンプーを使っていますが、洗った後、たいてい髪がギシギシしていました。それがNEMOHAMOのシャンプーにはなくて、「これ本当にノンシリコンかな?」って思ったくらい。聞くと、成分にもこだわっていて、環境にもいい。それでこの仕上がりはすごいって感動しました。

 

次の世代を見据えた活動を、芸術を通して

 

吉田:ところで、今回の日本滞在は11月に開催予定の世界初演モノオペラ「ガラシャ」の準備のためとうかがいました。この事業は田中さんが代表を務めるJapan Association for Music Education Programの取り組みですね。

 

田中:そうなんです。細川ガラシャにゆかりの場所を訪ねたり、企業にご協力を依頼したりしています。実は、GOOD NATURE STATIONとの出会いも、この公演のサポートをお願いしにうかがったことでした。Japan Association for Music Education Programは、「音楽や芸術に関連した教育や国際交流を通して、次の時代への可能性を見出すための持続可能なきっかけづくり」を目指して設立した団体です。GOOD NATURE STATIONを運営するビオスタイルの髙原社長(当時)にも、私たちのコンセプトに共感をいただき、応援をいただいています。

 

吉田: この活動にはどういった想いが込められているのですか?

 

田中:私がここまで音楽をやってこられたのは、両親や、応援してくれた人たちに恩返しをしたいという想いがあったから。私の歌を聞いて、「元気がでました」と言ってくれる方がいたから続けてこられました。だから同じように私も何か他の人の役に立つようなことをしたい。そう思ってたどり着いたのが、芸術を通したSDGsの普及活動でした。それで法人を立ちあげ、2つのプロジェクトを行うことにしました。一つはアルゼンチンの青年オーケストラと日本の子どもたちとの交流事業。そしてもう一つが、世界初演モノオペラ「ガラシャ」です。

 

一人の音楽家として、日本人として伝えたいこと

 

吉田:ガラシャとは、明智光秀の娘で細川忠興の正室・細川ガラシャのことですね。関ヶ原の戦いの前に壮絶な最期を遂げたとされています。なぜ、ガラシャをテーマに選んだのですか?

 

田中:ガラシャはカトリック教徒ですし、外国で上演しても、現地の方に理解してもらいやすいと思いました。それと、ガラシャは自分の意思を貫いた、自立した女性です。このような女性が何百年も前に日本にいたことをテーマにするのは、今の時代、大きな意義があると思います。

 

吉田:秋に行われる上賀茂神社での世界初演に、期待が膨らみます。

 

田中:初演は絶対に京都でしたいと思っていて、今回、京都を代表する神社のひとつ、上賀茂神社とご縁をいただき、開催させていだけることになりました世界初演モノオペラ「ガラシャ」は帳(とばり)一枚だけをかけて、屋外で上演します。このスタイルにしているのは、どこででも、予算も機材も最小限でトップクオリティのオペラができるから。これなら劇場でなくても上演でき、たくさんの人に観ていただくことができます。世界の人たちは、まだまだ日本のこと知りません。お寿司が日本のものだと知らない人さえいます。日本は、独自の精神性を持っていますし、ヨーロッパに負けないくらい美へのこだわりも強いと思います。そういう部分を、芸術を通して世界に発信していきたい、そう考えています。

 

世界初演モノオペラ「ガラシャ」は2020年11月20日に開催予定です。神聖な上賀茂神社の境内に、田中さんの歌声が響くとき、どんな空気が満ちるのか。今から楽しみです。

 

 

田中彩子

 

 

18歳で単身ウィーンに留学。 22歳のとき、スイスベルン州立歌劇場にて同劇場日本人初、且つ最年少でのソリスト·デビューを飾る。

国際ベルヴェデーレ・オペラ・オペレッタコンクールにてオーストリア代表として本選出場を果たし、ウィーン・フォルクスオーパー歌劇場のオペラ『ホフマン物語』オリンピア役のカバーを務めたことを皮切りに、オーストリア政府公認スポンサー公演モーツァルト『魔笛』の“夜の女王”役で2012年から3年間に渡って出演。

日仏友好160年にパリを中心にフランス全土で開催された日本文化・芸術の祭典「ジャポニスム2018」の公式イベントとして、ルーブル美術館敷地内にてリサイタルコンサートを開催。ロンドン・ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団との定期コンサートでイギリスデビュー。アルゼンチン最優秀初演賞を受賞。

日本でも2014年のデビューアルバムリリース以降、毎年全国でのリサイタルツアーや主要オーケストラの定期演奏会への出演などの演奏活動を重ねている。 「情熱大陸」や「白の美術館」「題名のない音楽会」などのメディア出演も多数。

2019年 Newsweek誌 「世界が尊敬する日本人100」 に選ばれる。

Japan Association for Music Education Program /代表理事

京都府出身、ウィーン在住

 

▼公式WEBサイト

www.ayakotanakaofficial.com

 

▼Instagram

https://www.instagram.com/ayakotanaka_instaofficial/?hl=ja

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