有機栽培で自ら育てた植物の根も葉も茎も実も、余すところなくエキスとして抽出し、加水することなく植物100%の力を肌に届けたい––––。そんな思いを持って、安心・安全なコスメをコツコツとお届けしてきたGOOD NATURE STATIONのオリジナルコスメブランド「NEMOHAMO」。
その「NEMOHAMO」のブースターオイルとバランススキンローションが、2019年度の『サスティナブルコスメアワード』において、最優秀賞と選考委員長の岸紅子賞を受賞しました!今回私たちがエントリーした『サスティナブルコスメアワード』についてご紹介するとともに、受賞アイテムの評価のポイントについて岸紅子さんにもお話を伺いました。
『サスティナブルコスメアワード』とは?
2019年度に初めて実施されたこの『サスティナブルコスメアワード』。これは、自分にも地球にも優しいライフスタイルを提案するソーシャルアクティビストチーム・MOTHER EARTHと、国内唯一のタイプⅠ環境ラベルを運営する(公財)日本環境協会 エコマーク事務局がコラボレーションして実施されたもの。コスメを通じた SDGsの目標およびターゲットへの貢献や、フェアトレード、オーガニックなど商品製作に込めた想い・ストーリーなどが総合的に評価され、受賞作品の発表となりました。
岸さん:「このアワードは、私たちが日常的に触れるコスメに対して、安心・安全の基準が日本に存在しなかったというのが出発点になっています。オーガニックに対してのリテラシーがしっかりと根付いている海外では独自の認証制度がありますが、オーガニック後進国である日本にはまだそれがありません。現在、街のショップではオーガニックを謳ったコスメがたくさん見かけられるようになりましたが、表示を見るとこれをオーガニックって言っても大丈夫なのかな…と心配になるものもあります。そんな現状の中で、手間ひまはもちろんコストもかからざるを得ないオーガニックコスメを真摯に作る生産者やメーカーに光を当てて、消費者にもわかりやすい指標のひとつになればという思いを込めて、サスティナブルコスメアワードを立ち上げました」
『サスティナブルコスメアワード』が大切にしているのは、コスメが生まれてから商品としての命を全うするまでの間においてエコロジーでサスティナブルかどうか。人にも地球にも優しいという両局面を推し量るため、基準として採用されたのがSDGsでした。
今回の選考も
- フェアトレードによって生産された原材料を使用しているか
- 組織として人権に関する方針の策定、研修の実施、雇用等の取組を行っ ているか
- 有害化学物質を使用していない、または適正にコントロールしているか
- コスメの容器包装について、軽量化や薄肉化、または環境負荷が小さい 素材を使っているか。
などSDGsにまつわる全9項目を基準に、応募企業や商品の思いや意識、取り組みが評価されました。
ブースターオイルが最優秀賞を受賞!
そして昨年12月、記念すべき第一回『サスティナブルコスメアワード』の受賞商品が発表となり、「NEMOHAMO」のブースターオイルが最優秀賞、そしてバランススキンローションが岸紅子賞を受賞させていただきました!
選考委員による受賞のコメント
最優秀賞 株式会社ビオスタイル/NEMOHAMO ブースターオイル(30mL)
有機JAS認証を取得した自社農園と山林を所有し、原料から製造工程・販売までの全てのプロセスを明らかにしていてトレーサビリティを徹底している。化粧箱や製品説明書にバガス(サトウキビ絞りかす由来の非木材紙)を使用したり、輸送時の段ボールをリサイクルするなど、環境への配慮を包括的に行なっている。抽出溶媒(キャリーオーバー成分)を含め石油由来原料不使用、遺伝子組み換え原料不使用、また生分解性に優れた原料のみを使用し、人体と生態系に最大限配慮している。ほとんどの原料を国産でまかない、国内製造を行っている。こうしたサスティナブルなモノづくりをしている上に、オイル→化粧水→美容液という使い順もユニークで化粧品としての楽しさや効果感が評価できる。そのシグニチャーとしてのブースターオイルを今回は大賞に選ばせていただいた。
岸さん:「NEMOHAMOは、サスティナブルに関する理論と商品のクオリティが両方しっかりしているなという印象でした。さらに選考委員が評価したのは、原材料を自社農園で作るところから製造工程、そして流通・販売・廃棄のプロセスまで一貫して考えられているところでした。この商品を最優秀賞にというのは選考委員満場一致で、そんな商品はNEMOHAMOだけだったんです。私個人として面白いなと思ったのは使い方。オイルの性質を研究し尽くしていて、先につけることであとにつける化粧水の水分をしっかり保水しながら、ベタつきなくしっかりキープできるところがちゃんと計算されていて感動しました」
選考委員による受賞のコメント
岸紅子賞
株式会社ビオスタイル/NEMOHAMO バランススキンローション(120mL):本体/詰替用
根も、葉も、茎も、花も、実も植物を丸ごと使い「効く」オーガニックコスメを、というコンセプトで、植物の力をあますところなく使っている。防腐剤、増粘剤はおろか、水さえ一滴も使わない植物生体水(植物を絞って出る水分)100%のローションは、画期的。現代人にありがちな不安定な肌の調子を整える植物成分として、国産オーガニックのヨモギとアカシソを使用している。リフィル型の化粧水容器も珍しく、環境配慮が行き届いている。
岸さん:「化粧水なのに水を使わず細胞水だけで作られているというのが素晴らしい。非常にエネルギーが高いなと思います。容器の工夫も良いですね。なるべくプラスチックを使わない、詰め替えができるのも評価ポイントになりましたし、再生素材を使っていたりパッケージの内側に使い方が印刷されているなど、ミニマライズされているけどちゃんとユーザーに届くような工夫がされています。そしてもうひとつ私が大切に考えているのは、コスメとしての満足度です。私は深呼吸とともに五感を使って行うスキンケアを提唱しているのですが、五感をフルに使うスキンケアをしようとすると、やっぱりオーガニックコスメにたどり着くし、商品にストーリー性がある方が使いながらもイメージが湧きますよね。そうすると自分へのご褒美感も高まっていくんです。コスメはそれをどう使うかということもとても大事。丁寧な肌への扱い、自分への扱いをするには、それにふさわしい製品である方が満足度も高まると思います。その観点も踏まえて、NEMOHAMOの商品を選ばせていただきました」
受賞商品が一堂に会するポップアップショップを銀座で開催!
今回の『サスティナブルコスメアワード』の受賞商品がズラリと並ぶポップアップショップが、2月17日(月)より2週間の期間限定で銀座ロフトに登場します。
会場には「NEMOHAMO」のブースターオイルやバランススキンローションをはじめ、アワードの受賞商品11アイテムが実際に手に取り、試しながらご購入が可能です。
まだ日本で始まったばかりの試みである安心・安全で信頼できるオーガニックコスメの基準となるこのアワードを受賞した商品を知ることが、人にも地球にも、そして自分にもいいことであるということを、たくさんの方に知っていただきたいというのが私たちの思いです。また、普段は京都の「GOOD NATURE STATION」でしか店頭販売をしていない「NEMOHAMO」のアイテムを実際に手に取っていただく機会となっております。ぜひ足をお運びくださいませ。
岸紅子(きしべにこ)
『サスティナブルコスメアワード』選考委員長、環境省「つなげよう支えよう森里川海」アンバサダー、NPO法人日本ホリスティックビューティ協会 代表理事。学生時代から雑誌モデルやライターとして活動し、大学卒業後美容マーケティング会社を起業。美容雑誌のコンセプターとなり表紙を飾るが、ストレス性喘息と内膜症を発症。ホリスティックライフを実践し、健康を取り戻す。2006年よりNPO法人日本ホリスティックビューティ協会発足。2010年よりホリスティックビューティ検定開始。全国に心身の健康を育む知恵を広げている。著書:『アレルギーっ子ママが気づいた親子のハッピーチョイス』(かざひの文庫)ほか多数。